なぜあなたは人と話すのが苦手なのでしょうか。結論から言いましょう。会話の仕組みを理解していないからです。仕組みと言っても難しい話ではありません。面白いネタを用意するわけでもありません。この記事を書くにあたって、ネット上で会話を続かせるための記事をたくさん読んだのですが、その中で私の印象に残ったのは「会話が苦手なのは病気」だという表現です。確かに病気なのかもしれませんが、治る病気です。なんというか、占い師のような曖昧な表現が好きではない私は、あなたに会話が続く具体的な解決方法・コツをつかんでほしいのです。そこで提案したいのがお笑い芸人にトーク術を学ぶということです。芸人は日々どういう会話をしたらウケるのかを考えながら生きています。その会話を分析することであなたが会話を続かせる方法に悩む手間を省くことができます。この記事に書いてあることを実践すれば、きっと会話力が上がると思いますよ!
目次
面白い会話の仕組みは簡単3ステップ
まずはじめに面白いと思われる会話の仕組み・原理を簡単に解説します。
- フリ
- オチ
- 笑う
です。鋭い方は「(3.笑う)の前にツッコミはなくていいの?」と思うかもしれませんが、必要ありません。面白い・笑えるツッコミというのは相当高度なテクニックが必要とされます。野暮なツッコミを入れるくらいなら思いっきり笑ったほうがオチが引き立ちます。あなたも感じたことありませんか?「いやいや今のはツッコマないと!」というフレーズ、めっちゃさぶいでしょ。芸人ではないのですから、ツッコミは必要ないです。強いて言うのであれば、ツッコミというよりオチへのフォローを意識しましょう。どうでしょう。会話の仕組みって簡単でしょ?
アイドリングトークで会話のジャブを入れる
では、面白い会話の仕組みを簡単に理解していざ実践!と行きたいところですが、いきなり面白い会話をしても空気があったまってなければスベります……よね。アイドリングトーク(場をあたためるための会話の導入部分)は非常に重要です。アイドリングトークの例は、
- 挨拶
- 天気・気候の話
- 今日体験した小話などのタイムリーな話
- ニュース
などが適しています。アイドリングトークは相手の声を聞くことが目的です。相手の声を聞くことで様子を伺うことができます。声の調子を聞いてテンションを確認するわけです。
会話は助け合い
さて、アイドリングトークを一通りするとお互いの緊張がほぐれて話がしやすくなります。よし、今からオチに向けてフリを入れてエピソードトークを開始するぞ!と行きたいところですが、前提として会話は助け合いだということを認識しておいてください。一方的に話をしてはダメです。”会話はキャッチボール”とはよく言ったもので、基本的に交代で話をします。一方的に話をしていると相手は相づちが打てません。常に相手の様子を見ながら話すことを心がけてください。
エピソードトークの作り方
会話は助け合いとは言いましたが、そもそもエピソードトークがないということもあるでしょう。というか、エピソードトークなんてあまり意識したことないのかもしれません。エピソードトークの作り方は、
「こんなことがあった」というオチを用意します。そのオチに対して「経緯」というフリを入れるのです。例として小籔千豊の「肉を食べない」の話を取り上げてみましょう。
(例)肉を食べない
フリ:
- 小藪千豊は子供からの食生活で、肉類を食べないということ。
- じゃあ何を食べるの?という質問に対する回答は魚、野菜、米などを食べている。
オチ:
- ソーセージは食べませんやん。魚肉ソーセージは食べますやん。
- マクドナルドでは?フィレオフィッシュ食べますやん。
笑う:
- 周りの人たちが「わからんよ」という理由で笑います。
- 周りがじゃあフィッシュ or ビーフ?とか言っていじります。
みんなで会話が続きまくる:
- これは食べる?の質問。
- 受け答え。
かいつまんだリスト形式の文章なので面白さはあまり伝わらないのかもしれませんが、小籔千豊の代表的なすべらない話です。詳しくは動画をご覧ください。とても面白いので。
どうでしょうか。このようにして会話が盛り上がるのですが、分析すると
- フリ
- オチ
- 笑う
で構成されているのです。
小籔千豊はかなりストイックなお笑い芸人で話の構成もよく練り込まれているのでここまでのトーク術は一般人の私たちには無理でしょう。しかし、ちょっとした会話を3つのステップでこんなにも面白おかしく展開することができるというのは理解できます。
面白いエピソードトークの3ステップをご紹介しました。
会話が学べるバラエティ番組を厳選して3つ紹介
さてさて、エピソードトークの分析をする上で題材が物足りないと感じるかもしれません。そこでお笑い好きの私が会話術を学ぶために参考にしているテレビ番組を厳選して3つ紹介します。
- さんま御殿
- アメトーーク
- しゃべくり007
おや?王道すぎやしませんか??
トーク番組は王道を見るべきなのです。王道になっているのにはそれなりに理由があります。共通の話題にしやすい。出演者が厳選されているので、上手な会話のキャッチボールが詰まっている。MCが達者なので話の振り方を学ぶことができる。万人ウケするような作りになっている。などが理由としてあげられます。他にも千原ジュニアとケンコバの「にけつッ!!」なんかも勉強になりますよ。
注意!女子会ではオチを作らないこと
エピソードトークの3ステップを嫌という程解説してきましたが、こと女子会などの女性と話をする際には注意が必要です。
オチを作らない
ということです。これは「ホンマでっかTV」という番組で心理学評論家の植木先生が言っていたのですが、女性はずっと話をしていたい生き物でオチを作ってしまうと話が終わってしまうから話を続けることが困難になるということらしいです。
確かに。私も反省するべきところです。どうしても女性と話しているとダラダラと意味のない会話してるなぁと思ってしまいがちです。一概には言えませんが、基本的に女性と話をしたければオチなんて作っちゃいけないんですよね。こう言った見方もできます。オチを作って笑いをとってしまうと、女性はそれと同じくらいのエピソードトークをしなければならないというプレッシャーを感じることになります。
女性と楽しく会話を続けるのであれば
- フリ
- 笑う
の2ステップで良いのでしょう。
まとめ
いかがでしょう。この記事は具体性を持たせるためにエピソードトークの3ステップというのを主なテーマとして書いています。面白い話をすることで場が盛り上がり、会話が続いていきます。そのためにはやはりトーク術は必要といえるでしょう。
一方で、会話が続かない時の対処法として相手の話を聞くだけで良いという意見がよく出ますが、どうですか?いつまでも相手の話を聞くだけでいいのでしょうか。会話はキャッチボールです。話のプロであるお笑い芸人に学んで、自分なりに、それなりに話を切り出せるようになってくださいね!